世界のCCS
米国では、1980年代以前から、油田にCO2を圧入して、原油の生産を増進するEOR(Enhanced Oil Recovery:原油増進回収)が数多く行われてきました。2005年からのG8グレンイーグルスサミットでは、地球温暖化防止に向けてCCSに関する国際的な議論が開始されました。2009年には、既存の発電所から排出されるCO2を分離・回収・地中貯留する小規模なプロジェクトが米国及びフランスで実施されました。現在では、米国、ノルウェー、アルジェリア、カナダ、ブラジルなどで、大規模なCCSプロジェクトが展開されています。発電所だけでなく、化学プラント、天然ガス精製プラント、水素製造プラントなど、さまざまな大規模CO2排出源からの回収によって、地球温暖化を防止しようという動きが広がっています。
2022年9月現在、30の商用CCS施設が操業中のほか、建設中や一時停止中などを含めて196のCCS施設があります[1]。
| 世界の商用CCS施設の数と回収量 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 操業中 | 開発中(後期) | 開発中(初期) | 一時停止中 | 合計 | ||
| CCS施設の数 | 30 | 78 | 75 | 2 | 196 | |
| 回収量(百万トン/年) | 42.5 | 97.6 | 91.8 | 2.3 | 243.9 | |
※GCCSI, Global Status of CCS 2022より翻訳
参考文献
[1]GCCSI, Global State of CCS 2022.
https://status22.globalccsinstitute.com/wp-content/uploads/2023/03/GCCSI_Global-Report-2022_PDF_FINAL-01-03-23.pdf